【1月16日 AFP】11NFLプレーオフは15日、カンファレンス準決勝が行われ、レギュラーシーズンでわずか1敗だったグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)を破ったニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)とボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)がカンファレンス決勝に進出した。

 ジャイアンツはクォーターバック(QB)のイーライ・マニング(Eli Manning)が前半だけでアキーム・ニックス(Hakeem Nicks)に2度のタッチダウンパスを通すなど、3本のタッチダウンパスを含む21本のパスを成功させ、プレーオフでは自己最多となる330ヤードを獲得、守備陣もパッカーズの攻撃陣から4度のターンオーバーを奪った。

 第1クォーターにマニングが66ヤードのタッチダウンパスをニックスに通し10-3とリードを奪ったジャイアンツは、第2クォーター終了間際に再び37ヤードのパスをニックスがキャッチし、前半を20-10として折り返した。ニックスは前半だけ5本のパスをレシーブして152ヤードを獲得、一方のパッカーズは本拠地ランボー・フィールド(Lambeau Field)では今季初めてリードを許して前半を終えた。

 後半、ジャイアンツはチェイス・ブラックバーン(Chase Blackburn)がファンブルリカバーからパッカーズ陣内のエンドゾーンまで4ヤードの地点にボールを運ぶと、マニングがマリオ・マニンガム(Mario Manningham)にタッチダウンパスを通して30-13とリードを広げた。一時は10点差まで詰め寄られたジャイアンツだったが、試合残り時間2分36秒にブランドン・ジェイコブス(Brandon Jacobs)が14ヤードのランからタッチダウンを挙げ、王者パッカーズから予想外の白星を挙げた。

 一方、ラーダリウス・ウェッブ(Ladarius Webb)が2度のインターセプトを挙げるなど、4度のターンオーバーを奪取したレイヴンズは20-13でヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)を下した。

 フィールドゴールで先制を許したレイヴンズは、テキサンズのジャコビー・ジョーンズ(Jacoby Jones)のパントキックのファンブルからチャンスを掴むと、QBジョー・フラッコ(Joe Flacco)が1ヤードのタッチダウンパスをクリス・ウィルソン(Kris Wilson)に通して試合開始約5分でリードを奪った。

 更にレイヴンズは、テキサンズの新人QB、TJ・イエーツ(TJ Yates)のパスをウェッブが敵陣34ヤード地点でインターセプトし攻撃権を奪うと、フラッコが10ヤードのタッチダウンパスを成功させて第1クォーターで17-3と大きくリードした。

 前半終了までにテキサンズはニール・ラッカーズ(Neil Rackers)のフィールドゴールと86ヤードのドライブから生まれたアリアン・フォスター(Arian Foster)の1ヤードのタッチダウンランで点差を詰めたものの、レイヴンズは試合時間残り2分42秒でビリー・カンディフ(Billy Cundiff)がフィールドゴールを決め、その後のテキサンズの攻撃を凌いだ。

 ジャイアンツは22日に行われるNFCのカンファレンス決勝でサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)と、レイヴンズは同日行われるAFCのカンファレンス決勝でニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)と対戦する。(c)AFP