【4月13日 AFP】国際陸上競技連盟(International Association of Athletics FederationsIAAF)は12日、女子中距離のキャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)の性別疑惑を発端とする騒動を受け、女子選手の新しい資格規定を5月から導入すると発表した。

 スポーツ競技の統括団体がアンドロゲン過剰症、つまり男性ホルモン過多状態の女性選手に対する規定を採用するのはIAAFが初めて。

 セメンヤは、第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)の女子800メートルで優勝した後に実施された性別検査の結果が漏れ、両性具有であることが明らかにされている。金メダルを獲得した約1年後の2010年7月、セメンヤは女子選手として競技することが認められた。

 IAAFの作業部会と国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)の医療委員会によって、18ヶ月間に渡って精査された新規定は、5月1日から導入される。

 IAAFはまた、男性から女性への性別適合手術を受けた選手の資格についても検討を重ねていたことを明かし、その結果を5月に発表する予定としている。(c)AFP