【4月6日 AFP】駐留仏軍と国連平和維持部隊(PKF)が軍事介入したコートジボワールで、大統領に居座るローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏が5日、事態の収拾に向けて交渉を開始した。

 交渉は、大統領選の結果をめぐるバグボ派とアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相派との対立激化によるここ4か月間の戦争状態を打開しようと行われているものだが、フランス政府によると、バグボ氏は退陣を拒否している。

 バグボ氏自身も、フランスのニュース専門テレビLCIの取材に対し、「ワタラ氏が(選挙に)勝利したとは認識していない」と述べ、ワタラ氏を大統領として認めるべきとの、旧宗主国フランスの要求を却下したことを明らかにした。

 仏軍・PKFが4日、バグボ氏の拠点への空爆を行った最大都市アビジャン(Abidjan)では5日午後、戦闘はやんだが、住民たちは家に閉じこもり、静まりかえった街に時折銃声が響いていた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は「暴力を停止し、さらなる流血の事態を防ぐために」バグボ氏の即時退陣を求めるとともに、仏軍・PKFによる軍事介入を強く支持すると表明した。

 国連は、アビジャンで数日間続いた両派の武力衝突で、数十人が死亡したと発表している。(c)AFP/Fran Blandy

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