【8月5日 AFP】スーダンの裁判所は4日、イスラム教徒の若い男性19人に対し、「女装した」罪で公開のむち打ち刑を実施した。

 首都ハルツーム(Khartoum)からナイル川を挟んだ対岸にあるオムドゥルマン(Omdurman)の裁判所は、「不適切な服装」など公衆道徳に反する行為を禁じる法律に違反したとして、各人にむち打ち30回の刑および500~1000スーダンポンド(約1万7000~3万4000円)の罰金刑を言い渡した。

 むち打ち刑は判決後ただちに執行され、AFP特派員によると、数百人が見守った。

 国内メディアは、被告らは「同性愛者」で、同性婚をしようとしていたと報じている。スーダン北部では、同性愛を禁じるイスラム法が適用されている。

 同国では去年、ズボンを履いた女性記者が同じく「不適切な服装」を禁じる法に触れ、むち打ち刑が言い渡されるという事件があった。その後、国際的な批判を受け、この女性記者は罰金刑へ減刑された。(c)AFP

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