【7月12日 AFP】(一部更新)中部アフリカ・ウガンダの首都カンパラ(Kampala)で11日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)決勝のオランダ対スペイン戦をテレビ観戦する人でにぎわっていた飲食店2か所で爆発があり、米国人1人を含む74人が死亡した。この事件に関し、ソマリアの反政府勢力シェバブ(Shebab)が12日、犯行声明を出した。

 爆発が起きたのはカンパラ南部郊外のKabalagalaにあるエチオピア料理店と、東部のスポーツバー。いずれもサッカー観戦客で混み合っていた。

 シェバブの広報担当幹部は12日、ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で会見し、「攻撃にはわれわれが関与している。彼らと戦争をしているからだ」と語った。シェバブの最高幹部は今月初め、ウガンダについて、欧米諸国が支持するソマリア暫定政府を支援しているアフリカ連合(AU)部隊に参加しているとして報復を受けるだろうとする音声メッセージを発表していた。

 シェバブは国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との関連が指摘されており、AUがソマリアに派遣した平和維持活動(PKO)部隊がモガディシオで民間人を殺害したとして、5日に「アラーの敵」に対する戦争に参加するようソマリア人に呼びかけていた。このPKO部隊は現在、ウガンダ兵とブルンジ兵で構成されている。

 また、AUは前週、ソマリアPKO部隊を2000人増派して8100人とする方針を示し、イスラム急進派グループの強い反発を招いている。(c)AFP