【4月1日 AFP】映画館で売られるポップコーンの法外な値段に業を煮やしたイスラエルの国会議員が、映画館などの娯楽施設やスタジアムでの販売品の値段に上限を設ける「ポップコーン法案」を国会に提出した。31日の大衆紙イディオト・アハロノト(Yediot Aharonot)が報じた。

 法案を提出したのは与党リクード(Likud)のカルメル・シャマ(Carmel Shama)議員で、来週再開される国会での可決を目指す。同氏は、「(映画館で)ソフトドリンクやスナックを買うには家を抵当に入れなければならなくなるかもしれない。絶対にあってはならないことだ!」と気炎を上げた。

 映画館の売店で売られるポップコーンは、Lサイズがおよそ5ドル(約470円)と、スーパーで販売されているものの2倍以上、家で作る場合の約10倍の値段だ。

 シャマ議員は、政府のみならず野党議員からの支持も得ているとしているが、映画館のオーナーらは、法案は自由市場を無視するとともに選挙を意識したものだと非難している。

 あるオーナーは、どの映画館もチケット販売で得られる利益は少なく、飲食物の販売が規制されると経営が立ちゆかなくなるだろうと語った。(c)AFP