【4月1日 AFP】2012年ロンドン五輪の会場となるロンドン(London)東部ストラットフォード(Stratford)のスタジアムに隣接する五輪公園に、インド出身のアーティスト、アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)氏設計のタワーが建設されることが前月31日発表された。56案の中から選ばれた。

 複雑にねじれたデザインのスチール製の赤いタワーは高さ115メートルで、ニューヨーク(New York)の自由の女神像(Statue of Liberty)を22メートル上回る。

 上方にはガラス張りの円形展望台が設けられ、1時間当たり700人がスタジアムを含む景色を楽しむことができる。

 1910万ポンド(約27億円)のプロジェクトには、鉄鋼大手アルセロール・ミタル(ArcelorMittal)のラクシュミ・ミタル(Lakshmi Mittal)会長兼最高経営責任者(CEO)が1600万ポンド(約23億円)を出資する。

 カプーア氏はインドのムンバイ(Mumbai)で生まれ、英国のアートカレッジで学んだ。世界で最も注目される彫刻家の1人で、1991年には英国人または英国在住の現代アーティストに贈られるターナー賞(Turner Prize)を受賞している。(c)AFP