【3月23日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で、アルコール類を使用した料理の提供を禁じる通達が出された。地元紙ナショナル(National)が22日、報じた。違反した飲食店には最高で2万ディルハム(約49万円)の罰金が科されるという。ドバイ当局は、通達は地元客からの苦情に応えたものと説明している。

 ドバイでは以前から、地元飲食店に対して調理でのアルコール使用を禁じる通達が出されていた。だが、調理に日本酒やワインなどのアルコール類が欠かせない和食レストランや欧州料理店は通達を無視していたため、再度の通達発出となった。

  現地の日本料理店の店主は「通達が実施されれば、飲食業界に大きな影響が出る。ホテルなどで出される料理の味は変わってしまうだろう」と、困惑の表情でナショナル紙に語った。

 イスラム教はアルコールの製造や販売、摂取を禁じているが、ドバイ当局の通達が違反とするのは調理でのアルコール使用のみ。許可を得ているホテルやレストランでは、引き続きアルコール飲料の販売が可能だ。(c)AFP