【3月12日 AFP】米ミネソタ(Minnesota)州高裁でこのほど、浴室の壁に穴を開けて妻の入浴姿を隠し撮りした男の控訴審があり、男の有罪が確定した。

 裁判資料によると、リチャード・ペレス(Richard Perez)被告の妻は2006年7月、自分が裸でバスタブに出入りする画像が被告のパソコンに保存されているのを発見。これを警察に通報して、ペレス被告は逮捕された。被告と妻は当時、同じ家で暮らしていたが離婚協議中の状態にあった。

 被告の妻が入浴しているところを撮った動画4点のほか、被告が公共の場で女性のスカートの中や下着を盗撮した画像も数点見つかったという。

 ペレス被告は2009年1月の裁判で、「共用の住まいにおけるバスルームで妻の同意を得ずに裸体を撮影した」プライバシーの侵害罪4件で有罪となり、禁固1年判決を受けた。ペレス被告はこれを不服として上訴していたが、ミネソタ高裁は9日の裁判で、「たとえ婚姻関係にあっても、配偶者が共用バスルームにおけるプライバシーを望むことは妥当である」と指摘した1審の判決を支持。ペレス被告の禁固刑が確定した。(c)AFP