【3月11日 AFP】ミュージカル「オペラ座の怪人(Phantom of the Opera)」の続編で、公開が待ち望まれていた「ラブ・ネバー・ダイズ(Love Never Dies)」が9日、ロンドン(London)のアデルフィ劇場(Adelphi Theatre)で世界初上演された。上演後にはスタンディングオベーションも起こったが、懐疑的な劇評を載せた紙面もある。

 英紙デーリー・メール(Daily Mail)の批評家は、「成功?そうでもない。前作には遠く及ばないしオープニングが退屈すぎる。人のつながりが欠けている」と論じた。

 ガーディアン(Guardian)紙は5つ星中3つ星と評価し、「一言で言えば、欠けているのは台詞の緊張感」と論じた。しかし衣装に関しては、「バーレスクの安っぽさを壮大に寄せ集めている」と称賛した。

 前作に続いてアンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)氏が作曲した同作は、前作から10年後のニューヨーク(New York)を舞台にしている。

 タイムズ(Times)紙の批評家は、ラミン・カリムルー(Ramin Karimloo)演じる怪人が感情を欠き、「ニューヨークに来てから、怒りをコントロールするセラピーを受けたに違いない」と論じた。

「オペラ座の怪人」は15言語に翻訳され世界中で1億人が鑑賞した。その初回公演は約25年前だが、当時も否定的な評価を受けている。(c)AFP