【3月3日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)開幕まで残すところ100日となった2日、ドイツ・ハノーバー(Hanover)で、ロボットによるサッカーのエキシビションマッチが行われ、4台のロボットがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)、リオネル・メッシ(Lionel Messi)顔負けのボールさばきを披露した。

 これは同地で開幕した世界最大の情報技術見本市「CeBIT」で行われたもので、参加したのはラジェッシュ(Rajesh)、ペニー(Penny)、シェルドン(Sheldon)、レオナルド(Leonard)と名づけられた、高さ60センチの4台のロボット。4台の中には2009年にオーストラリアで開催されたロボットサッカーW杯(Robot Football World Cup)に参加した経験をもつロボットもいる。

 ロボットを開発したブレーメン大学(University of Bremen)のWiebke Sauerland氏によると、ロボットは色と線の認識機能を使い、ボール(オレンジ色)とピッチ(緑色)、ゴール(黄色と青色)を「見る」という。ピッチ上の白線を「見る」ことで、自らの位置を判断し、それに応じてボールへ向かう動きを調整する。ボールの近くにいると認識した場合、ゴールに向かってボールをキックする。

 このチームは、「本物」のサッカーW杯の真っ最中である今年6月19日にシンガポールで開催されるロボットサッカーW杯に出場する予定。

 Sauerland氏によると、サッカーを楽しむだけではなく、線認識技術は車いすに用いられつつあり、車いすに乗っている人に問題が生じた時には、車いす自体が場所を認識することができるのだという。

 1体の価格は1万ユーロ(約120万円)。(c)AFP/Richard Carter