【2月27日 AFP】ロシアの森林地帯で、放置されたとみられる戦車が多数発見され、国内で驚きの声が上がっている。一方、軍幹部は異常事態ではないと説明している。

 ロシア紙コメルサント(Kommersant)によると、ロシア中部ウラル(Ural)山脈の街、エカテリンブルク(Yekaterinburg)から約100キロ離れたElanovskaya駅のそばで、100台近くの戦車が見つかった。

 ことの発端は、地元紙がウェブサイト「E1.ru」に掲載した動画。線路と森林地帯との間に、多数の戦車が雪に覆われたまま放置されており、周囲にも軍関係者の姿は見あたらなかった。

 動画では、録画している人物が「森のいたるところに戦車が放置されている。どなたか1台欲しければ、取りに来たらどうでしょう」と語り、一帯の戦車を映した。

 ロシア軍のボルガ(Volga)・ウラル軍管区報道官は、コメルサント紙に対し、この多数の戦車は収納庫へ運ばれる途中だと説明した。「計画に従って格納基地へ移動しているところだ。幹部や兵士たちが警備にあたっている」

 報道官は、今回の戦車の移動が軍事機密ではないと述べ、「戦車1台ごとに兵士を配置するのは不可能だ。だからビデオ撮影することは可能だっただろう」と語った。(c)AFP