【2月23日 AFP】オーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州タウンズビル(Townsville)にあるゴルフ場「ウィロウズ・ゴルフリゾート(Willows Golf Resort)」には、世界一危険なウォーターハザードがある。その池には、体長1.8メートルのワニが住んでいるのだ。

 1週間ほど前から住んでいるこのワニは、「スティーブ」とのニックネームを与えられ、ほぼ毎日姿を見せているが、人びとを怖がらせることはないという。

 支配人のエイドリアン・ローソン(Adrian Lawson)氏は、「この辺じゃ珍しいことではないよ。クイーンズランド州の人びとはワニなんて見慣れているからね」と語る。ただ、この池にボールを打ち込んだ人は誰も取りに行こうとはしないという。

 スティーブはイリエワニなどよりもおとなしいオーストラリアワニで、2番ホールか17番ホールの池にいるか、日光浴をしているという。人が近づいてくとすぐに池に入ってしまうという。

 このゴルフ場にはここ数年、豪雨によって近隣の川が増水したことで、5匹のワニが住んでいたことがあった。こうしたことはよく起きるので、ゴルフ場は独自のワニ対策プランを用意している。まずすることは、地元当局に通報し危険を及ぼさないか確認することだという。

 ローソン氏は、「誰かを食べるわけでも、通りで犬を追いかけ回すでもないし、ちょっとした面白い見世物みたいなものだよ」と語っている。(c)AFP