【2月19日 AFP】水晶玉をのぞきこんで言葉たくみにウソを並べ、1万ドル(約92万円)近くをだまし取ったニューヨークの占い師が顧客から訴えられた。地元紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)が報じた。

 同紙によると、告訴されたのはマンハッタン(Manhattan)のグリニッジ・ビレッジ(Greenwich Village)にある占い専門店「ゼーナ・サイキック(Zena Psychic)」で働く占い師。

 運勢を見てもらいに来た女性の顧客に対し「長生きするだろう。家族は役に立たない」と述べ、「人生の障害になっているものを取り除くため」として、水や唾液が入った壺に100ドル(約9000円)札9枚を入れるよう要求した。儀式を行った後に、顧客に「この儀式をしなければ運勢は変わらない」とくり返し警告したという。

 さらに「儀式に必要な素材を入手するため」として、ポロ・ラルフローレン(Polo Ralph Lauren)の店で合計数千ドル(数十万円)に上る物品を購入し、その代金を顧客に支払わせた。この時点で顧客は占い師があやしいと気づいたという。(c)AFP