【2月18日 AFP】世界でも出生率が低いことで知られる台湾で今年、さらなる出生率の低下が危ぶまれている。十二支の中で最もどう猛な動物であるトラが今年の干支だからだ。

 地元紙、中国時報(China Times)の報道によれば、占星術師の中には、寅年生まれの人は花嫁や花婿の付添人をすべきではないなどの指示をする人がいて、過去の寅年と同じように、今年も生まれる子どもの数が減少するのではないかとみられているという。

 前回の寅年だった1998年の新生児数は27万1450人で、前年に比べると5万4550人の減少だった。

 対照的に、幸運の兆しとされる辰が干支だった2000年の新生児数は30万5312人に増加した。

 台湾内政部(内務省)によると、昨年の新生児数は19万1310人で、一昨年に比べ3.74%減少。人口1000人当たりの出生数は昨年は8.29人だった。ちなみに、国連によれば世界の平均は20人以上だという。

 出生率の低下は、教育機関から医療体制まであらゆる問題に影響している。(c)AFP