【12月23日 AFP】ジャマイカの首都キングストン(Kingston)のノーマン・マンリー(Norman Manley)国際空港で22日夜、乗員乗客154人を乗せた米アメリカン航空(American Airlines)331便のボーイング737型旅客機が、着陸の際に滑走路をオーバーランした。乗客91人が負傷したが大半は軽傷で、死者は出ていない。機体はバラバラになりながら砂浜で停止したという。政府高官が語った。

 同機は米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)からの便。ノーマン・マンリー国際空港のポール・ホール(Paul Hall)上級事業部長は、「航空機は滑走路をオーバーランし、砂浜で止まった」と述べた。

 関係者によれば、ジェットエンジンの1つが落下し、着陸装置は潰れ、機体は割れたという。

 報道によれば、着陸の際、同機に搭乗していた乗客はいったんは拍手で安全な着陸を歓迎した。しかし、737機はそのままフェンスを破って道路を越え、砂浜でようやく停止した。事故を受けて、空港はただちに閉鎖され、全便に迂回措置がとられた。

 ジャマイカのダリル・バス(Daryl Vaz)情報相は、米CNNテレビに対し、乗客91人が病院で治療を受けており、うち4人が入院する可能性があるものの、重体の患者はいないと述べた。(c)AFP