【11月6日 AFP】フランス通信(Agence France-PresseAFP)と同社契約カメラマン2人が、ブラジル人スーパーモデル、ジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)さんの結婚パーティーの取材中にボディーガードに発砲されたとして損害賠償を求める訴訟を起こしていた件で、調査を進めていた警察当局は5日、同件に関与していたとされる人物を逮捕した。

 当局の発表によると、逮捕されたのは結婚式の警備を担当していた警備会社Avahuerに所属するコロンビア国籍のボディーガード、アレクサンダー・リバス・バラホナ(Alexander Rivas Barahona)容疑者。現場にいたAFP記者の目撃情報によると、警官5~6人がコスタリカの首都サンホセ(San Jose)にある同社事務所で手入れを行い、バラホナ容疑者を連行したという。

 ブンチェンさんは4月に、NFLニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のクォーターバック、トム・ブレイディ(Tom Brady)選手と結婚し、コスタリカにあるブンチェンさんの別荘で結婚式後のパーティーを開いた。AFPの契約カメラマン2人が隣家の敷地からこの様子を撮影したが、車に戻る途中でボディーガードに別荘に連れて行かれ、カメラとメモリーカードを渡すよう言われた。2人が拒否するとボディーガードの1人が車の中からカメラを取ろうとし、ほかの1人が銃を手にしたため、2人は車でその場から逃げたという。その際、ボディガードが発砲し、銃弾は2人が乗った車のリアウインドーを破砕し、2人の頭部近くをかすめた。

 その後AFPとカメラマン2人はブレイディさんとブンチェンさんの夫妻に対し、「ボディーガードの雇用、人選、訓練において怠慢かつ不注意だった」として、損害賠償100万ドル(約9000万円)を求める訴訟をニューヨーク(New York)連邦地裁に起こしていた。(c)AFP