【5月20日 AFP】デンマークのGlostrup裁判所は19日、テレビ番組の生放送中に水槽にシャンプーを入れて熱帯魚のグッピー12匹を殺した司会者に対し、グッピーを殺した罪と動物愛護法違反で、刑罰を科さない有罪判決を言い渡した。

 デンマークの国営テレビ局DR1の司会者、リスベト・クロスター(Lisbeth Kloester)被告は、2004年に消費者問題を扱った番組の中で、フケ防止用シャンプーに含まれている有害物質の程度を実演で確かめるため、「非常に薄めた」シャンプーを魚の入った水槽に入れた。裁判所は判決で、3日後には1匹を残して全部の魚が死んだと述べた。

 Thomas Lohse判事は、クロスター被告が「動物への残虐行為を意図的に」行い、動物愛護法に違反したと述べた。一方、動物実験を規制する法律に対する違反については、無罪とした。

 しかし判事は、告発から裁判までに「4年半」もの不適切に長い時間が経過していたことから、刑罰を科さない有罪判決に決めたと述べた。

 クロスター被告は無罪を訴えており、クロスター被告の弁護士は、裁判の前にAFPに対し、同被告は無罪になるだろうと語っていた。(c)AFP


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