【10月28日 AFP】元F1ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏は27日、自身が打ち立てたドライバーズチャンピオン7回獲得の記録は破られるためにあり、それをなしえる最有力候補がマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)であるとの見解を示した。

 第17戦を終え、ドライバーズチャンピオン争いで2位につけているフェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)に7ポイント差をつけて首位に立っているハミルトンは、この後押しに感謝して31日に開幕する2008年シーズン最終戦のブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2008)に向う。

 英国放送協会(BBC)の番組インサイド・スポーツ(Inside Sport)で、ハミルトンが記録を破ることができるか否かを尋ねられたシューマッハ氏は「間違いなく破るだろうと思う。私を含め誰もが(5度のドライバーズチャンピオンを獲得した)ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan Manuel Fangio)の記録を私が破るとは思っていなかった。しかし、私は破った。記録は破られるためにあるもの。ルイスであれマッサであれ誰であれ、それが成し遂げられる日に向けて私はリラックスできている。それをできる、あるいはそれをするのは、現在か未来のドライバーの誰か。でも、それは私にとって何の問題でもない」と語っている。

 1994年に初めてドライバーズチャンピオンを獲得しその後一時代を築いたシューマッハ氏は、ミカ・ハッキネン(Mika Hakkinen)氏とのデッドヒートでサーキットを彩り、2006年シーズン最終戦のブラジルGPを最後に現役を引退した。(c)AFP