【8月3日 AFP】陸上男子100メートルで世界記録を持つウサイン・ボルト(Usain Bolt)の代理人は、ボルトが北京五輪で男子100メートルと同200メートに出場し2冠を目指すことを明らかにした。

 代理人のNorman Peart氏は、「ボルトは間違いなく2冠を目指す。彼のコーチのグレン・ミルズ(Glen Mills)から確認を得ている」と語っている。

 5月31日に行われたリーボックグランプリ2008(2008 Reebok Grand Prix)で9秒72の世界新記録を樹立したボルトは、北京五輪で同じジャマイカのアサファ・パウエル(Asafa Powell)や米国のタイソン・ゲイ(Tyson Gay)と100メートルの王座を争うことが見込まれている。また一方、200メートルではボルトが優勝候補の筆頭に挙げられている。

 男子100メートルでは、ボルト、パウエル、ゲイの3選手が世界歴代8番位までの記録を独占している。

 Peart氏は、「コーチがボルトを2種目に出場させることは明らかだった。我々は選手の声に耳を傾けている。ボルトが2種目への出場を望む場合、彼のためにしっかりとした予定を立てられるかは我々次第だ」と語り、ボルトの決断は驚くものではないとの見解を示した。

 現在のボルトは、素晴らしいパフォーマンスを見せている。100メートルでは世界歴代3位までの記録のうち2つを記録し、200メートルでは今シーズン世界最高から3位までの記録を全て保持している。

 ボルトは5月にはジャマイカでは9秒76を、またトリニダード・トバゴでは9秒92を記録し、さらにニューヨーク(New York)では世界記録を更新し、3度の9秒台を記録している。(c)AFP