【6月4日 AFP】2007-08シーズンにサッカーブルガリア1部リーグを制したCSKAソフィア(CSKA Sofia)は3日、債務が未払いのため欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)から欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)への出場許可が取り消された。

 ブルガリアサッカー連合(Bulgarian Football UnionBFU)のKrassin Krastev氏は、「CSKAソフィアはUEFAから欧州でのクラブによる大会への参加許可を受けていません」と語っている。またブルガリアサッカー連盟の幹部を務めるボリスラフ・ポポフ(Borislav Popov)氏によると、CSKAソフィアは3年にわたり政府と銀行から借り入れているものの賃金と移籍金の清算がされていないため、2部リーグに降格する恐れもあると話している。

 この決定がCSKAソフィアのファンの暴力的な反応を誘発し、クラブのアレクサンドル・トモフ(Alexandre Tomov)会長は記者会見でファンからブーイングを受け、プラスティック製のグラスや瓶を投げつけられた。欧州チャンピオンズリーグ2008-09の予備戦3回戦から出場する予定だったCSKAソフィアはUEFAに対し、最終期限の延長を訴えていた。トモフ会長は6月5日までに負債を返済するとしていたが、未だに返答を得ていない。07-08シーズンにリーグ戦ではライバルのレフスキ・ソフィア(Levski Sofia)に勝ち点差16をつけて優勝したCSKAソフィアの選手たちだが、幾度か賃金の未払いに抗議していた。

 鋼鉄業界の有力者であるラクシュミ・ミタル(Lakshmi Mittal)氏の弟であるプラモード・ミタル(Pramod Mittal)氏が所有するCSKAソフィアだが、プラモード氏の経営するブルガリア最大の金属加工会社であるKremikovtzi ADは深刻な財政難に陥っており、行政管理下におかれる危険性が出てきている。(c)AFP