【5月18日 AFP】アフリカでは、貧困から脱出しようと都市部に流入する人が年間数百万人にものぼり、20年以内にアフリカの人口の大半が都市部に住むことが予想される。今週モザンビークの首都マプト(Maputo)で開幕したアフリカ開発銀行(African Development BankADB)の年次総会では、こうした都市部の急激な人口増加の問題点が主要議題にのぼった。

 ドナルド・カベルカ(Donald Kaberuka)総裁は、都市部の人口が増えても就労機会が創出されていないことが最大の問題だという。「アフリカの都市化は、産業化の結果ではなく、地方の惨めな生活から逃れたいがための現象なのです」

 ADBは今週、アフリカ都市部の2008年の人口は前年比で12-13%増加し、2035年までに都市部の人口が地方の人口を上回るとの報告書を発表した。

 報告書は、都市と地方の格差は縮まりつつあるが、貧富の格差は広がりつつあることを懸念している。都市部の人口の約60%にあたる2億5000万人以上が貧困ライン以下で、都市の貧困層は2020年までに1億人増加すると見られている。

 アフリカの多くの都市では、過去10年間に爆発的な人口の増加をみている。

 例えばアンゴラの首都ルアンダ(Luanda)の人口は、1975年の独立時の75万人から現在では600万人以上にまで増えた。

 アンゴラはアフリカ一の経済成長率を誇るが、ルアンダの人口の80%以上は水も電気もないスラムに暮らしている。水道の整備も進んでおらず、前年末には臭化物によるとみられる中毒で5人が死亡、数百人が病院に運ばれるという事態が発生している。

 サハラ以南で最大の都市、人口800万人のラゴス(Lagos、ナイジェリア)は、道路事情が極めて悪く、通勤片道1時間以内の場所に住める人はごくわずかだ。(c)AFP/Emmanuel Goujon