【3月14日 AFP】千葉県の幕張メッセで14日、京都議定書(Kyoto Protocol)以後の温暖化対策を話し合う閣僚級会合(G20)が開幕した。

 会合には、主要8か国(G8)首脳会議の参加各国(英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、米国)に加え、ブラジル、中国、インドなど20か国が参加する。

 共同議長のひとりである鴨下一郎(Ichiro Kamoshita)環境相は、7月の北海道洞爺湖サミットに向けた前向きな議論を期待すると報道陣に語った。各国が参加しうる京都議定書後の新たな枠組み作りに向けた議論が交わされる。

 G20は2005年、当時のトニー・ブレア(Tony Blair)英国首相がグレンイーグルズ・サミットで提唱。議定書に反対する米国と、議定書で排出削減義務を負わない途上国に、温暖化対策への参加を促した。前年12月にインドネシアのバリ島(Bali)で行われた国連気候変動枠組条約締約国会議(UN Framework Conference on Climate ChangeUNFCCC)では、米国を含む各国が、2012年に期限が切れる議定書後の次期枠組みの制定に向けた話し合いに参加することで合意している。

 ブレア氏は今回の会議でも15日に基調講演を行う。また今月末にはタイのバンコク(Bangkok)で、UNFCCCの次回会議が予定されている。(c)AFP