【12月28日 AFP】チャドの子ども103人を密出国させようとしたとして有罪判決を受けたフランスの援助団体「ゾエの箱舟(Arche de Zoe)」のメンバー6人について仏政府が身柄引き渡しを求めていることについて、チャドのアルベール・パヒミ・パダケ(Albert Pahimi Padacke)法相は27日、要請に応じる意向を示した。

 パダケ法相は「本日(27日)午後、身柄引き渡し要請を受理した。1976年の協定に従い、われわれは明朝までに望ましい返答をするつもりだ」と述べた。

 仏・チャド両政府は1976年に司法協定を結んでおり、一方の国で他方の国民が有罪判決を受けた場合、受刑者の合意と本国の要請があれば本国へ送還することになっている。

 メンバー6人の弁護団はメンバーが数日内にも帰国するだろうと述べており、チャドの外交筋もこれを確認した。

 仏法省は27日朝、ラシダ・ダチ(Rachida Dati)法相が受刑者の本国送還をチャド側に申請したと発表していた。(c)AFP/Francesco Fontemaggi