【12月21日 AFP】(21日 写真追加)欧州連合(EU)域内の加盟国間の自由な人の移動を促す「シェンゲン(Schengen)協定」は21日、旧東欧諸国を中心に9か国が加わり、現在の15か国から24か国へと拡大する。

 これに先立ち、スロバキアとオーストリア国境のBerg-Petrzalka国境通過点で加盟国拡大の記念式典が行われ、オーストリアのアルフレッド・グーゼンバウアー(Alfred Gusenbauer)首相とスロバキアのロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相は、国境に置かれた障壁を切り落として「テープカット」を行った。

 新たに加盟したのは、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニアの9か国で、シェンゲン協定圏内の人口は4億人となった。

 今回の加盟国拡大により、東欧の旧共産主義国と西欧諸国の間での出入国審査が撤廃されることになり、エストニアからスペインまで圏内の移動に旅券が不要となる。(c)AFP/Chris Johnstone