【12月17日 AFP】シャネル(Chanel)の香水「No.5」の広告モデルを務める女優ニコール・キッドマン(Nicole Kidman、40)が公の場で別のお気に入りの香水を使用したとする報道が誤報だとして、キッドマンが英デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙を訴えていた裁判で、同紙が14日、誤報を認めキッドマンに慰謝料を支払うことが明らかになった。

 同紙は、キッドマンが映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤(The Golden Compass)』のプレミア上映会に出席するためロンドン(London)に滞在した際、お気に入りとされる香水ジョー・マローン(Jo Malone)のボトルを持ち歩き、香水をつけ続けたと報じ、競合他社の商品を宣伝したことになると断言していた。

 同日、ロンドンの高等法院に出廷したキッドマンの弁護士ジョン・ケリー(John Kelly)氏は、プロにふさわしくない行動を取り、シャネルとの契約を軽視したとされるこの誤報に、キッドマンは当惑し、精神的ダメージを受けたと主張した。

 また、デーリー・テレグラフ紙側の弁護士デビッド・プライス(David Price)氏は、報道がねつ造されたものであることがわかったとして、キッドマン側に謝罪し裁判費用と慰謝料を支払うことに同意した。キッドマンはその慰謝料を国連婦人開発基金(United Nations Development Fund for WomenUNIFEM)に寄付するという。(c)AFP