【12月13日 AFP】第58回ベルリン国際映画祭(The 58th Berlin International Film Festival)の実行委員会は10日、アンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda)監督の最新作『Katyn』やダニエル・デイ・ルイス(Daniel Day-Lewis)主演作『There Will be Blood』などが出品作となると発表した。

 『There Will be Blood』は、アプトン・シンクレア(Upton Sinclair)の小説『Oil!』を映画化したもの、監督はポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)。デイ・ルイスは石油王を演じる。アンダーソン監督は、2000年にトム・クルーズ(Tom Cruise)主演の『マグノリア(Magnolia)』で同映画祭の金熊(Golden Bear)賞を受賞している。

 ワイダ監督の『Katyn』は、1940年に旧ソ連軍がポーランド軍将校数千人を虐殺した事件を描いたもの。ワイダ監督の父親が、その犠牲者の1人だった。同作品はコンペ外部門に出品される。

 そのほか、10日に発表された作品は、ワン・シャオシュアイ(Wang Xiaoshuai)監督の『Zuo youIn Love We Trust)』など。同作品は、初めて産んだ子どもをがんから救おうとする母親を描いている。ワン監督は、2001年に『Beijing Bicycle』で銀熊(Silver Bear)賞を獲得した。

 第58回ベルリン国際映画祭は2008年2月7日から17日まで開催。出品作の全リストは1月に発表される。(c)AFP