【12月10日 AFP】(記事更新、写真追加)07クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2007)準々決勝、セパハン(Sepahan、イラン)vs浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds、日本)。試合は浦和レッズが3-1でセパハンを降し、13日に行なわれる欧州代表ACミラン(AC Milan、イタリア)との準決勝へ駒を進めた。

 前半32分に左サイドを突破した相馬崇人(Takahito Soma)のクロスに永井雄一郎(Yuichiro Nagai)が合わせて先制した浦和レッズは、後半9分にはペナルティーエリア内でボールを受けたワシントン(Washington Stecanelo Cerqueira)がセパハンのGKモハマド・サバリ(Mohammad Savari)をかわして角度のない位置からゴールに流し込み追加点を挙げた。

 後半25分には永井のヘディングシュートをセパハンのハディ・アギリー(Hadi Aghily)が頭でクリアしたボールがそのままゴールに吸い込まれてオウンゴールで3点目を奪った浦和レッズは、同35分にマフムード・カリミ(Mahmoud Karimi)にゴールを決められ1点を返されたが逃げ切り、AFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League)決勝の2試合合計スコアと同じ3-1で再びセパハンを破った。

 試合を終えた浦和レッズのホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督は「チームのパフォーマンスにとても満足している。良いサッカーを披露できたと思う。良く組織されていたし選手の意欲も高かった。常に前向きなプレーを心がけた。3点を奪うことができたが、今日のチームの出来にはとても満足している」と語っていた。

 また、準決勝のミラン戦についてオジェック監督は「準決勝に到達することが目標だった。ミランが欧州だけでなく世界でもトップクラスのチームであることに疑いの余地はない。彼らとの対戦は我々にとって素晴らしいチャンスだ。これは単なるチャレンジではない。我々は良いプレーを見せる一種の責任を常に負っている。単にピッチに立ちプレーするだけではない」と意気込みを見せており、ワシントンは「日本にとっても浦和や選手にとっても特別な瞬間だと感じている。浦和は歴史を作ろうとしている。この勢いに乗って歴史を作りたい」と語っている。

 一方、セパハンのルカ・ボナチッチ(Luka Bonacic)監督は「チームは病に犯されていた。我々は万全であれば全く違うチームになる。今日は我々の良いパフォーマンスを見せることができなかった。浦和の方が優れていた。彼らが勝ったのは当然の結果だ」と敗戦の弁を述べていた。(c)AFP