【11月19日 AFP】マーシャル諸島共和国の国政選挙は19日、投票所が開かないという混乱した状況の中で投票が開始された。今回の選挙では、台湾の承認問題が最大の争点になっている。

 同国の総人口5万5000人のうち半数が居住する首都マジュロ(Majuro)では、正午になっても投票所の半数以上が開かないままになっている。

 法律の規定では、投票所の開設時間は投票日の午前7時から午後7時までと定められている。しかしマジュロで午前8時までに開いた投票所は、約60か所のうち1か所のみ。正午までにはおよそ15か所が開いたが、早朝から投票を待っていた人々で投票所の外まで続く長蛇の列ができた。

 議員に立候補しているDennis Momotaro氏は「ひどい状態だ。朝から投票所に来て、投票できないので帰ってしまった有権者も多いのではないかと心配だ」と語った。

 同国のブルームフィールド(Posesi Bloomfield)司法長官は、投票を待つ人々に対応するために午前0時まで投票所を開けておくと発表した。(c)AFP