【東京 1日 上間常正】大型の機械式複雑時計ブームが続く中で、そうした機能をもちながらもシンプルで薄い時計への注目度も高まっている。簡素な方が時間を見たり操作したりしやすいし、メンテナンスや修理にも有利だからだ。ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)が今年発表した新製品「パトリモニー・コンテンポラリー・バイ-レトログラード・デイ/デイト」は、高度な機能とシンプルで繊細な外観が結実した逸品として人気を集めている。

 新製品は、クラシックで簡潔な形の美しさで知られる「パトリモニー」シリーズの最新モデル。新たに、文字盤に日付と曜日を矢印型の針(レトログラード・インジケーター)で示す機能がついた。針はシンプルで視認性も極めて高い。見た目には簡潔だが、この裏には新たに自社開発した複雑な機構をもつキャリバー2460R31R7が隠されている。このキャリバーは毎時28800振動を誇る精密さと、40時間を超えるパワーリザーブ機能もある。

 ケースは18金ピンクゴールドで、直径42.5mm。サファイアガラスの裏蓋を通して複雑なムーブメントの美しさを見て楽しむことができるが、防水性も30mまでという堅固な作りになっている。文字盤のゴールド製の目盛りにもよく見ると繊細で美しい立体感がある。

 複雑な機械式ムーブメントがこうした繊細でシンプルな文字盤とケースで表現されているのが、この時計の美しさの秘訣なのだろう。なによりもいいのは、ケースと文字、針の太さや色、材質感が過不足のないバランス感で統一されていることだろう。(c)MODE PRESS

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