【10月4日 AFP】(一部更新)ミャンマーで反軍政デモを取材中に殺害されたジャーナリスト、長井健司(Kenji Nagai)さん(50)の遺体が4日、APF通信(APF News)の山路徹(Toru Yamaji)代表に付き添われて成田空港(Narita Airport)に到着した。

 長井さんの遺体は、タイ航空(Thai Airways International)機に乗せられてバンコク(Bangkok)経由で成田空港に到着。この後、検視のため都内の病院に送られる。病院では長井さんの両親が遺体と面会する。

 山路代表は空港で取材に応じ、長井さんが殺害された当時撮影していたビデオカメラを取り戻したいと語った。また、現地で何が起こり、長井さんが何を伝えたかったのかを明らかにし報道することが、現在の最大の使命だと話した。

 長井さんは射殺された当時、ソニー(Sony)製のカメラを使用していたとみられているが、ミャンマー政府当局からは予備として使用していたキヤノン(Canon)製のカメラしか返却されていない。

 長井さんは前週、ミャンマーの最大都市ヤンゴン(Yangon)で反軍政デモを取材中に殺害されたが、ミャンマー政府は混乱状況下での偶発事故だと主張している。(c)AFP