【9月4日 AFP】ジャマイカで3日、国会の60議席を争う総選挙の投票が行われた。選挙期間中には襲撃事件で7人が死亡するなど暴力が横行し、投票中にも銃撃が発生して投票が中断されるなど、午後5時の投票終了まで混乱が続いた。

 首都キングストン(Kingston)の南東部では、投票所が銃撃されて同地区で投票が2時間中断されるという事態が発生。投票所周辺に軍が配備されたあと投票は再開された。なお、この事件による死者は報告されていない。

 全国の投票所では投票を待つ人々の長蛇の列ができた。選挙委員会の幹部は、予想外の高い投票率のため投開票作業が滞る可能性があると語った。

 投票前の予想では、同国初の女性首相、ポーシャ・シンプソンミラー(Portia Simpson Miller)首相率いる与党人民国家党(People’s National PartyPNP)と、ブルース・ゴールディング(Bruce Golding)党首率いる最大野党のジャマイカ労働党(Jamaica Labour PartyJLP)の勢力が拮抗している。

 ジャマイカは、1962年に英国から独立。現在の人口は270万人で、1人当たりの国民所得は約3400ドル(約40万円)。 (c)AFP