【8月17日 AFP】中国、ロシア、中央アジアの4か国が加盟する上海協力機構(Shanghai Cooperation OrganizationSCO)は16日、キルギスの首都ビシケク(Bishkek)で首脳会議を行い、加盟国の軍事・政治力の強化を主張、世界情勢における米国の一方的な外交政策をけん制した。

 参加した中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領、カザフスタン、キルギス、タジキスタンおよびウズベキスタン各国の首脳は、「近年の軍事的脅威は、国際社会の結束なしには解決できない」と宣言。

 また、プーチン大統領は、米国によるミサイル防衛(MD)システムの欧州配備を批判しているイランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領への支持を表明した。アフマディネジャド大統領は、首脳会議にオブザーバーとして参加している。

 6人の首脳は17日に、ロシア西部のウラル山脈(Ural Mountains)で行われる加盟国の軍事演習に参加し、再度結束をアピールするとみられる。(c)AFP/Sebastian Smith