【7月29日 AFP】ヨーロッパ南部を襲う熱波は28日には和らいだものの、相次いで発生している森林火災の勢いは衰えていない。放火の疑いも浮上し始めており、捜査が開始された国もある。

 ブルガリアでは森林や農場延べ2万3000ヘクタールにまで延焼しており、現在もなお3000ヘクタールで火災が収まっていない。消防隊員7000人、兵士2500人が消火、救助活動に当たっている。

 新聞報道は火災によりこれまでに4人が死亡していると報じているが、確認はとれていない。また同国の警察当局は、放火の疑いでこれまでに14人を逮捕したと発表している。

 ギリシャではこれまでに1万5000ヘクタールにまで延焼、家屋約100棟が炎上し、3人が死亡している。依然として5か所で火災が続いている。

 イタリア南部でも火災は広がったが、状況は大幅に改善していると政府は発表。また警察当局によると放火の疑いでこれまでに約10人を逮捕したという。

 火災多発を受けて、欧州諸国はヘリや航空機を派遣するなどの支援を行っている。(c)AFP