【7月18日 AFP】新潟県柏崎市の会田洋(Hiroshi Aida)市長は18日、同県中越沖地震で放射能漏れなどのトラブルが報告されている東京電力の柏崎刈羽原発に対し、「現段階では安全が確保されてるとはいえない」として緊急使用停止命令を発令した。

 会田市長は同日午前、東京電力の勝俣恒久(Tsunehisa Katsumata)社長らを市役所に呼び、直接、命令書を手渡した。

 これに対し、勝俣社長は深々と頭を下げ「大変ご心配、ご迷惑をお掛けしている。心からおわび申し上げます」と陳謝した。

 新潟県中越沖地震の震源地からわずか9キロほどに位置する柏崎刈羽原発では、16日のマグニチュード6.8の地震により、微量の放射性物質を含む水漏れが発生したほか、火災、排気ダクトがはずれるなどのトラブルが相次いで報告されている。

 同原発は16日以来の稼働を停止しており、甘利明(Akira Amari)経済産業相も東電に安全が確認されるまで同原発の稼働停止を命じている。

 柏崎市からも緊急使用停止命令が出たことで、同原発は一切、稼働できなくなる。(c)AFP