【モガディシオ/ソマリア 15日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)北部で16日、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、アフリカ連合(AU)平和維持軍に参加するウガンダ軍兵士4人が死亡、5人が負傷した。

 ソマリア軍のPaddy Ankunda大尉は、部隊が任務遂行中、アルバ・ホテルの廃虚近くで爆発が起こったと述べた。当初は死者数5人と発表されていたが、後に病院で1人の生存が確認された。「ウガンガ軍が遺体回収を行った。負傷者は同軍の拠点で治療を受けている」。

 現在ソマリア軍が事件を調査している。事件発生時は爆発が地雷によるものか、道路脇の爆弾によるものか不明だった。

 また目撃者によると、付近でサッカーをして遊んでいた子どもも巻きぞえとなり、1人が死亡、別の1人が負傷した。

 アフリカ連合がソマリアへの派遣を計画している平和維持軍兵士8000人のうち、ウガンダ軍部隊は1500人。同計画は派遣予定兵士の数をまだ満たせていない。
 
 エチオピア軍の協力を得たソマリア軍が今年初頭、同国南部と中心部から反政府勢力「イスラム法廷連合(Union of Islamic Courts、UIC)」を追放して以来、民間人を狙った攻撃が増加している。

 また、首都では法廷連合の残存勢力とエチオピア・ソマリア合同軍が衝突を繰り返しており、過去数か月で数百人の民間人が犠牲となったが、4月末にエチオピア軍が攻撃を実施した後には、衝突が減少していた。

 アフリカ連合のアルファ・ウマル・コナレ(Alpha Oumar Konare)委員長は14日、AU軍の全面展開なくしてエチオピア軍が撤退した場合、壊滅的な状況を招くだろうと警告している。

 写真は14日、モガディシオをパトロールするウガンダ軍。(c)AFP