【モガディシオ/ソマリア 31日 AFP】過去15年間で最大規模となったソマリア軍とそれを支援するエチオピア軍に対立する反政府勢力との戦闘は31日、3日目に突入した。首都モガディシオ(Mogasihu)では、束の間の静寂のあと、午前2時30分に爆発音が鳴り響いた。

 「どこへ行ったら良いかわからない。私たちは家の中に閉じこめられ、路上には死体が並んでいる」「迫撃砲や対空砲などによる攻撃が続いているため、死傷者を運ぶこともできない。攻撃は今も続いていて、死亡者の数は分からない。少なくとも7人の遺体を目撃したが、みな隣人だった」とKamin地区の住人は話す。

 攻撃による建物への被害も大きく、「地域全体が完全に破壊されてしまった」と住民は絶望をあらわにする。「至る所から煙が立ち上り、人々は混乱している。逃げる場所はない」

 30日にはエチオピア軍のヘリコプターが反政府勢力に撃墜され、乗員が死亡した。

 写真は30日、モガディシオ近郊から立ち上る戦闘による黒煙。(c)AFP