【ロサンゼルス/米国 23日 AFP】「Toxic」、「Oops! I Did It Again」などで人気のポップ・シンガー、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears、25)が、またまたリハビリ施設へ入所したと報じられた。これで3度目だ。

 エンターテインメント誌、ピープル(People)は、スピアーズの離婚調停中の夫ケヴィン・フェダーライン(Kevin Federline)の弁護士のコメントを引用し、スピアーズがマリブ(Malibu)のリハビリ施設からの2度目の出所後、24時間も経たないうちに、同所へ再々入所したと伝えた。

 テレビ局Extraの報道によると、21日夜、スピアーズは母親によりフェダーラインの自宅から連れ戻され、その後リハビリ施設へ入所したという。エンターテイメント番組Entertainment Tonightは、フェダーラインの自宅を出る前に、外に置いてある車を傘で繰り返したたいているスピアーズの写真を放映した。

 リハビリ施設への入出所を繰り返している中、フェダーラインの弁護士が、2人の子どもの親権をめぐって22日、緊急の審問会を要請したと報道。しかし、芸能ニュース専門サイトTMZ.comは、フェダーラインの弁護士が要請を取り下げたと報じ、ロサンゼルス高等裁判所はAFPの取材に対し、審問会の予定はないと回答している。スピアーズの代理人からは、コメントはなかった。

 16日にロサンゼルスの美容院で頭をスキンヘッドにして以来、その精神状態がさまざまな憶測を呼んでいるスピアーズの友人らは、ピープル誌にスピアーズには救済が必要だと口にする。「彼女は明らかに苦しんでいる。今すぐに助けが必要なんだ」と語るのは、2004年にスピアーズがラスベガスで55時間だけ婚姻関係にあった幼なじみJason Alexanderさんの父親で、長い間家族ぐるみの交流があるDoreen Sealさん。

 今年中にリリースを予定しているスピアーズの最新アルバムを手がけている音楽プロデューサーでソングライターのショーン・ギャレット(Sean Garrett)は、スピアーズには1人の時間が必要だと言う。「彼女には彼女の時間が必要なんだ。彼女は正気だよ。若くて、お金があって、やりたいことをやってるだけさ」とピープル誌に語った。

 18カ月と6カ月の2人の息子の父親であるフェダーラインとの離婚を2006年11月に申請して以降、紙面を飾ることの多かったスピアーズ。フェダーラインを怠け者と描写し、それがスピアーズのキャリアに悪影響を与えるとしてきたメディアは、2人の離婚はスピアーズにとっては前向きなステップであると報じた。

 しかし、ラスベガスのクラブで下着を付けずにいる姿が目撃されるなど、離婚申請以降、さまざまなスピアーズの失態がメディアをにぎわせてきた。一部メディアでは、連日のように「痛ましい、かわいそうな人」と表現され、深夜番組では、ジョークのネタにされてきた。

 トーク番組「The Late Late Show with Craig Ferguson」の司会を務めるクレイグ・ファーガソン(Craig Ferguson)は、スピアーズへのメディアの姿勢に苦言を呈す。「私にとってコメディとは喜びを含んでないといけない。政治家やトランプ一家、自慢屋などをネタにすべきで、傷つきやすい人を攻撃すべきではない」と番組内で語った。

 写真は、ニューヨークで行われた07/08年秋冬コレクションを訪れたブリトニー・スピアーズ(2007年2月2日撮影)。(c)AFP/Getty Images Bryan Bedder