【カリフォルニア/米国 23日 AFP】25日(日本時間では26日)に行われる第79回アカデミー賞の主演女優賞ノミネートリストは以下のとおり。

■ヘレン・ミレン(Herren Mirren

 英国王室の混乱を描いた「クイーン」で女王エリザベス2世を演じたヘレン・ミレン。今シーズン、ゴールデン・グローブ(Golden Globe Awards)賞や、映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)、BEFTA賞など映画界におけるあらゆる賞を総なめにした。

 61歳で、驚きのプロポーションを維持するミレンはさらなる栄光をものにするだろう。ミレンがアカデミー賞でノミネートされるのは1994年の「英国万歳!」に続き3度目だが、主演女優賞候補となったのは初めて。

■メリル・ストリープ(Meryl Streep)

 14回のアカデミー賞ノミネート記録を誇るストリープは、「プラダを着た悪魔」でファッション誌のカリスマ編集長、ミランダ(Miranda)を演じた。14度もノミネートされた女優としては、史上初。57歳のストリープは、「ソフィーの選択(1982)」で主演女優賞を、「クレイマー、クレイマー(1979)」で助演女優賞を獲得しており、今回のアカデミー賞ではミレン最大のライバルと言えるだろう。

■ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)

 31歳の若さでその才能を発揮してきた英国人女優、ケイト・ウィンスレットは5度目のノミネート。「リトル・チルドレン(原題)」で欲求不満を抱える主婦を熱演している。この他にも、ピーター・ジャクソン(Peter Jackson)監督の「乙女の祈り(1994)」やジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督の「タイタニック(1997)」などで、その高い演技力が評価されている。

■ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)

 32歳でスペイン出身のペネロペ・クルスは「ベルエポック(1992)」や「オール・アバウト・マイ・マザー(1999)」などのスペイン映画でその才能を見せつけた。元バレエダンサーとしても知られているペネロペ・クルスは、英語が主となるハリウッドにおいてはあまり評価されていなかったが、今回のペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)監督「ボルベール〈帰郷〉」で真の演技力を発揮した。

■ジュディ・デンチ(Judi Dench)

 72歳のベテラン女優、ジュディ・デンチは、今回で6度目のノミネートとなるが、賞の獲得としては「恋に落ちたシェイクスピア(1998)」での助演女優賞のみ。「あるスキャンダルの覚え書き」で孤独なベテラン教師を演じ、女優ケイト・ブランシェットと並びその座を争っている。

 写真は、ヘレン・ミレン。(c)AFP