【カリフォルニア/米国 23日 AFP】25日(日本時間では26日)に行われる第79回アカデミー賞の助演女優賞(best supporting actress)ノミネートリストは以下の通り。

■ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson

 テレビのオーディション番組での落選にめげず、見事女優に転身したジェニファー・ハドソン(25)。全米でヒットしたミュージカル映画「ドリームガールズ(Dreamgirls)」のエフィ・メロディ・ホワイト(Effie Melody White)役で、地方巡業の歌手を演じて観客を圧倒し、助演女優賞にノミネートされた。

 彼女の歌唱力は全米の映画館でスタンディング・オベーションを巻き起こしたとも伝えられている。ハドソンは今年度のゴールデングローブ賞(Golden Globes)、俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)で助演女優賞をすでに受賞しており、アカデミー賞助演女優賞の最有力候補として注目が集まっている。

■ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett

 映画「アビエイター(The Aviator)」でキャサリン・ヘップバーン(Katharine Hepburn)役を演じ、2005年にアカデミー助演女優賞を受賞したオーストラリア出身のケイト・ブランシェット。

 その後も映画「バベル(Babel)」「The Good German」などに出演し、演技の幅を広げている。今回は映画「あるスキャンダルの覚え書き(Notes on a Scandal)」で生徒と関係を持ってしまう美術教師を演じ、3度目のノミネートとなった。

■アドリアナ・バラッザ(Adriana Barraza

 アドリアナ・バラッザは今回、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro Gonzalez Inarritu)監督作品「バベル」でノミネートされた。バラッザは母国メキシコ以外ではほとんど知られていないが、メキシコ国内ではテレビのメロドラマの人気女優兼製作者として活躍している。バラッザは映画「バベル」で違法移民の乳母役を演じ、破滅的な誤算が続いて人生が崩壊してしまう女性を印象深く演じた。

 バラッザにとってイニャリトゥ監督作品は、99年の「アモーレス・ペロス(Amores Perros)」以来の出演作。バラッザ(50)は役作りのために体重を35ポンド(約16キロ)増やし、イニャリトゥ(Alejandro Gonzalez Inarritu)監督作品に出演を果たした。

■菊地凛子(Rinko Kikuchi

映画「バベル」からアドリアナ・バラッザとともに候補にあがっている女優が菊地凛子である。日本では無名だった彼女が「バベル」に抜擢され演じたのは、東京に住むろうあ者の学生チエコ。映画の中でチエコは母親の自殺を受け入れようと苦しみ、そのはけ口を性欲に求める。

■アビゲイル・ブレスリン(Abigail Breslin

 「リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)」でノミネートされたアビゲイル・ブレスリンは、10歳9か月。テイタム・オニール(Tatum O’Neal)に次いで、アカデミー賞史上2番目の最年少受賞者になる可能性がある。「リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)」で活発な7歳の少女オリーブ役を演じて批評家を感心させた。過去に「サイン(Signs)」「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング(The Princess Diaries 2)」に出演した経験がある。

写真は、ケイト・ブランシェット。(c)AFP