【アディスアベバ/エチオピア 17日 AFP】米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)は16日、商標権をめぐるエチオピア政府との紛争について、対話を継続する姿勢を明らかにした。

 同社の調達担当者は、「スターバックスは米国におけるエチオピアのコーヒーに関する商標権を認めないが、同政府の登録申請そのものに反対するわけではない。エチオピア産コーヒーの需要拡大に努めるつもりである」と述べている。

 市場におけるコントロールや国内農家の収益増を目的として、エチオピア政府はシダモ(Sidamo)、ハラール(Harar)、イルガチャフェ(Yirgacheffe)など同国産の有名なコーヒーの名称について、米国において商標登録を申請していたが、米国コーヒー協会(NCA)がこれに異議を申し立て、米国特許商標庁は2006年8月、エチオピアの商標申請を却下した。

 英NGOのオックスファム(Oxfam)は、決定の背後にはスターバックスの動きがあったと非難している。

 写真は、米イリノイ(Illinois)州内にあるスターバックスの店舗でコーヒーを買う客(2006年10月3日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Tim Boyle