【コナクリ/ギニア 13日 AFP】ランサナ・コンテ(Lansana Conte)大統領(72)は12日、1月以来長期化の様相を呈している反政府ゼネストを沈静化させるべく、全土に戒厳令を敷いた。

 23年前にクーデターで政権を掌握した過去を持つ同大統領は、同日テレビ演説を行い、過去1か月間のゼネストで100人以上が死亡した事態への憂慮を表明し、非常事態を宣言。「内戦化を防ぐために」軍隊の出動を命じ外出禁止令を発令したと発表した。

 外出禁止令により、今後11日間、6-16時と20-6時の1日計20時間、人・車両・物資の移動が禁止される。また、デモ行進や、秩序を乱す恐れのある各種集会も禁止される。

 軍隊に対しては、メディア統制を含む法の執行について、大幅な権限が付与された。

 大統領の辞任を求める反政府ゼネストは、1月に開始された。新たな首相を任命するとの大統領の合意を受け、いったん中止されたが、政府寄りのEugene Camara氏が首相に任命されたことから労働組合などが反発。ゼネストは再燃傾向にあり、前日の11日にはゼネストが暴動に発展する事態となった。

 写真はゼネストの様子。(c)AFP