【モガディシオ/ソマリア 6日 AFP】ソマリアの反政府勢力「イスラム法廷連合」(Union of Islamic Courts、UIC)が国内最後の拠点から敗走したことを受け、アリ・モハメド・ゲディ(Ali Mohamed Gedi)暫定首相は5日、ソマリア軍の元兵士らに対し、エチオピア軍の支援を受ける暫定政府軍に合流するよう呼びかけた。

 同日、ケニアの(Nairobi)ではUICの敗走によりソマリア内戦が一段落したものとして、同国の今後について協議する国際会議が開かれた。会議では国連(UN)、米国、欧州連合(EU)、アフリカ連合(African Union)、アラブ連盟(Arab League)、東アフリカ諸国の代表が、ソマリアへの平和維持軍派遣のための財政支援を呼びかけた。

 一方で同日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のNo.2はUICを支持、「聖戦」を宣言した。背後にアルカイダ以外の組織があるかは明らかになっていない。

 写真は首都モガディシオ(Mogadishu)で5日、故モハメド・シアド・バーレ(Mohammed Siad Bare)大統領独裁時代、同大統領の率いたソマリ社会主義革命党が使用していた施設で、旧ソマリア軍兵士らに呼びかける演説をするゲディ首相。(c)AFP