【4月21日 CGTN Japanese】中国のヒューマノイドロボット市場は2025年に約82億3900万元(約1600億円)に達すると見込まれており、これは世界全体の約50%を占める規模です。

 中国北京市内で15日、「第2回中国ヒューマノイドロボットおよびエンボディドインテリジェンス産業大会」が開幕しました。この2日間にわたるイベントでは、「2025ヒューマノイドロボットとエンボディドインテリジェンス産業研究報告」が発表されました。

 この報告によれば、2024年以降、関連産業の連携や政策支援、技術革新、投資拡大などを背景に、ヒューマノイドロボット業界は急速に成長を遂げています。技術の進歩に加え、市場規模の拡大、活用シーンの多様化、国際的な協力体制の強化など、業界全体が活発な動きを見せています。

 特に2025年には、現在の技術検証段階から商業化の本格展開へと急速に移行することが期待されています。コストの低下や産業エコシステムの整備が進むことで、ヒューマノイドロボット産業は、新エネルギー車産業と同様に、中国経済の新たな成長の柱になる可能性があるとしています。

 報告では、ヒューマノイドロボットとエンボディドインテリジェンスの進化が、今後の世界的なテクノロジー競争の核心になると指摘しています。2025年には、世界のエンボディドインテリジェンス市場は195億2500万元(約3800億円)に達し、2030年には2326億3000万元(約4兆5300億円)にまで拡大する見込みで、年平均成長率は64.18%と非常に高い数値となっています。

 さらに、ヒューマノイドロボットは人間中心の汎用的なインターフェースとして、次世代のスマートデバイスの主要な入り口になると位置付けられています。中国はその広大な国内市場を背景に、技術のボトルネックを克服し、供給チェーンの自立化を進めることが重要です。同時に、実際の活用現場での標準化を主導することで、部分的なリードから全面的な世界トップへの転換を目指すべきだと報告は指摘しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News