ロシア・ウクライナ、復活祭休戦めぐり非難の応酬 トランプ氏は「今週の合意」予想
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【4月21日 AFP】ロシアとウクライナは20日、キリスト教の復活祭(イースター)に合わせた休戦を破ったとして互いを非難した。一方、ドナルド・トランプ米大統領は、両国が今週「合意」に達する可能性があるとの見方を唐突に示した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が発表した19日からの30時間の休戦は、復活祭を祝うためという名目だった。しかし、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアがその間に前線で数百回の攻撃を行ったと指摘した。
ゼレンスキー氏は「ウクライナ軍はロシア軍と完全に同じ行動を取っており、今後もそうするだろう」と警告。
その後のソーシャルメディアへの投稿で「ロシア軍はプーチンの休戦(宣言)に2000回以上違反した」と明かした。ただ、「きょうは空襲警報はなかった」とも述べた。
ゼレンスキー氏は一方で、少なくとも30日間、民間インフラへの長距離ドローンやミサイルによる攻撃を停止するよう提案した。
ロシア側も、ウクライナが休戦を破ったと非難。ウクライナの攻撃を「撃退」したと主張するとともに、ウクライナが数百のドローンと砲弾を発射し、民間人に被害をもたらしたと非難した。
国防省は「復活祭休戦の発表にもかかわらず、ウクライナ部隊は夜間にドネツク州のロシア陣地への攻撃を試みた」としている。
こうした中、トランプ氏は20日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ロシアとウクライナはうまくいけば今週、合意に達するだろう」「両国はその後、米国と大きなビジネスを始め、繁栄し、財を成すだろう」と投稿した。
ホワイトハウスは大統領の発言について、今のところ詳細な説明はしていない。(c)AFP/Barbara WOJAZER