ミャンマーで正月祭り、地震被害で自粛ムード
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【4月13日 AFP】ミャンマーの正月を祝う祭り「ティンジャン」が13日、始まった。例年盛大に行われる水かけ祭りには大勢の人が参加したが、深刻な被害をもたらした先月の地震が、今年は大きく影を落としている。
先月28日のマグニチュード(M)7.7の地震では、3600人以上が死亡。中部のマンダレーやサガインなどが壊滅的な被害を受けた。
地震発生から2週間が経過したが、数百人が依然、倒壊したアパートや焼失した茶店、損壊したホテルの間に点在するキャンプでテント生活を送っている。
多くの人はトイレを使うことができず、飲料水を得るために列に並ぶ必要がある。大雨の予報が出ていることから、仮設住宅の安全も懸念される。
13日早朝、人々は新年を迎えるために家の中に置くのが慣例となっているつぼや植物の小枝を買っていたが、中には置く場所がない人もいた。
マンダレーで家族9人とテントで避難生活を送る女性(55)は、「今年はみんな困っている」「伝統だから花を入れたつぼを準備しなければならない。でも心が重い」と語った。
女性の家族の子どもたちは、街が喪に服しているため、近所の人に非難されることがないように通りでは水をかけないように言われた。
ミャンマー軍事政権は5日間の祭りの期間中、音楽やダンスを禁止した。(c)AFP/Lynn MYAT