30年W杯の64チーム案、AFC会長は「混乱」招くと反対
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【4月13日 AFP】アジアサッカー連盟(AFC)のサルマン・アル・ハリファ会長が12日、2030年W杯で出場枠を64チームに拡大するよう南米サッカー連盟(CONMEBOL)が要請したことについて、チーム数増加は「混乱」を招くと提案に反対した。
2030年W杯は、1930年の第1回大会から100周年の記念大会で、スペイン、ポルトガル、モロッコで開催され、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも3試合が行われる。出場枠は米国、カナダ、メキシコ共催の2026年大会と同様の48チームと、1930年大会の13チームからはすでに大きく増えている。
ところがCONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長は10日、国際サッカー連盟(FIFA)に対して一度限りの措置として大会を拡大するよう要請。南米で3試合だけでなく、グループリーグの一つを行うことも求めている。
これに対して、マレーシアのクアラルンプールでAFC総会に出席したサルマン会長は、CONMEBOLの提案には「個人的には賛成できない」と語り、2030年大会は48チームに決まっているため、「この件は決着済みだ」と付け加えた。
「変更される可能性を残せば、64チームどころか、132チームに増やすことを求める者が出てきかねない」「そうなれば、行き着く先は混乱だ」
一方で会長は、サウジアラビア開催の2034年大会以降については拡大の可能性を否定せず、「その後の大会について議論したいのであれば、別の問題だ」と述べた。
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は、CONMEBOLの要請を「よくないアイデア」と批判したが、FIFAのマティアス・グラフストロム事務総長は、提案を「分析する」と話している。(c)AFP