【4月10日 AFP】大人気ゲームを実写化した映画『マインクラフト/ザ・ムービー』の上映中にポップコーンを投げたり、叫んだりする観客が続出していることから、英国の映画館がマナー違反を行う観客に注意を呼び掛け、場合によって退場させると警告している。

作品中で俳優のジャック・ブラック扮(ふん)するキャラクターが「チキンジョッキー」と叫ぶと、若年層の観客が一斉に叫んだり拍手したりしながらポップコーンをまき散らす行為がTikTok(ティックトック)で話題を集めていた。

チキンジョッキーは、ゲームの中ではニワトリに「ベビーゾンビ」が乗っているレアキャラだが、映画には特別出演している。

英国の複数の映画館は、上映中にマナー違反を行った観客には退場を求める可能性があると警告。

映画館チェーンの「REELシネマズ」は「監視を強化している」とし、「TikTokのトレンドに参加するなどの迷惑行為は容認しない」方針を発表。迷惑行為を行った場合は退場を求め、必要に応じて警察に通報するとしている。

BBCによると、「シネワールド」が運営するオックスフォードシャーの映画館は、「絶叫、拍手、大声を出す」などの「反社会的行動は容認しない」と張り紙で通知。

「皆さまが楽しめるように、映画館でのマナーを守るようお願いします」と訴えている。

シネワールドは代わりに、物を投げる行為は禁止とするが「拍手、歓声、声出しをOK」とする「チキンジョッキー特別上映会」を来週実施するという。

『マインクラフト/ザ・ムービー』は批評家からの評価は低いが、興行的には大ヒット。

専門家によると、北米の劇場での公開初週末の興行収入は約1億5700万ドル(約230億円)に上り、ゲームを原作する映画として記録を更新している。(c)AFP