【4月10日 CGTN Japanese】北京故宮博物院(紫禁城)内にある乾隆花園は、今年9月に初めて一般公開される予定です。乾隆花園はかつて「寧寿宮後西路」と呼ばれた寧寿宮の一部であり、敷地面積は6000平方メートル余りです。四つの庭園と築山の間に点在する27の建物が含まれています。乾隆花園は過去1世紀近く公開されたことがなく、紫禁城内の神秘的な存在とされています。

 清高宗乾隆37~41年(1772~1776年)にかけて寧寿宮が改築された際、後殿(太極殿の後方)西部の南北長さ160メートル、東西幅約40メートルの細長い敷地内に乾隆帝が退位後に楽しむための花園が建設され、後に「寧寿宮花園」あるいは「乾隆花園」と呼ばれました。

 乾隆花園は乾隆帝が退位後に居住した場所の一部として、乾隆帝の審美眼と好みを反映しています。南北の中庭は4院あり、庭の配置にはそれぞれ特色があります。第1院の主な建物は古華軒と呼ばれるあずまやと築山があり、第2院は典型的な三合院(中庭をコの字型に取り囲む伝統的家屋形式)です。第3院は築山の景色を主とし、第4院の庭は花園です。全体の配置は変化に富み、色彩が豊かで、皇室宮廷の華やかな雰囲気と私家庭園の精巧な景観が見事に融合されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News