米、麻疹で子ども2人目死亡 感染者約650人に
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【4月7日 AFP】米南西部で発生した麻疹(はしか)の流行により、2人目の子どもが死亡したと、当局が6日に発表した。感染者は約650人に上っている。
テキサス州の医療機関、UMCヘルスシステムの幹部はAFPに対し、最近麻疹と診断された学齢期の子どもが亡くなったことを明らかにした。基礎疾患はなかったが、麻疹の予防接種を受けておらず、合併症の治療を受けていたとしている。
今回の麻疹の流行は米国で数年ぶりの大規模なものとなっている。
ロバート・F・ケネディ・ジュニア厚生長官は過去に、ワクチンの重要性を軽視する発言をし、医療専門家を驚かせたことがあるが、6日にはX(旧ツイッター)に「麻疹の拡散を防ぐ最も効果的な方法は、MMR(麻疹・風疹・ムンプス混合)ワクチンだ」と投稿した。
子どもの遺族を慰問するためにテキサス州を訪れたとするケネディ氏は、保健福祉省(HHS)と疾病対策センター(CDC)が同州での予防接種を支援していると付け加えた。6日時点で「全米22州で642件の症例が確認されており、うち499件がテキサス州内だ」と説明した。
3日のCDCの発表によると、これまでに集計した症例の97%は予防接種を受けていない患者と判明している。このうち年齢不詳者を除き、5歳未満が約196人、5~19歳が240人、20歳以上が159人となっている。(c)AFP